今日は、旅行や会議などのため欠席される方々も多かったのですが、新しい方々も加わり、いつものとおりよい学びの時になりました。礼拝では、ローマ人への手紙8章1節から11節より「聖霊が与えられたことの意味」というメッセージが取り次がれました。今週日曜日(6月4日)はユダヤ教では「七週の祭(ペンテコステの祭)」の日で、律法が与えられたことを記念してお祝いする日ですが、新約聖書では聖霊が与えられたことを記念してお祝いします。コリント人への手紙第二3章は、「律法と御霊の比較」を展開しています。ユダヤ教とキリスト教の連続性と非連続性について、多くのことを考えさせられました。
その後のクラスでは、「聖書を証言的な書物」として理解するのと、「聖書を物語的な書物」として理解するのと、どちらがより的確なことなのかという問題が取り上げられました。「物語」という言葉をどのように定義するのかに全てはかかっていると思っていましたが、そもそも「物語」を定義すること自体が現代的な問題意識から出発しているのだという指摘にはびっくりしました。古代の世界では、「物語」が唯一の普遍的なコミュニケーション・ツールであったという説明には、なるほどと納得しました。このような作業を通して、聖書とはどういう性格の書物なのか、神学とはどのような学問なのかという問題を深く考える機会になりました。ありがとうございます。